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永久脱毛??
- 2012年11月20日 10:54
春にも一度 書かせていただきましたが
産経新聞さんの記事に、エステの脱毛トラブルについて
少し詳しく書かれた記事を見つけましたので
ご紹介しておきます
下の記事は http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/550447/ よりのものです
「美しくなりたい」女性の願望の危険な落とし穴配信元:産経新聞 2012/03/18 12:25更新
【衝撃事件の核心】
「むだ毛のないつるつるの肌になりたい」との願望を持つ女性に対し、無資格で光脱毛機を使って脱毛する医療行為を行ったとして、大阪府警生活環境課などが医師法違反容疑で、エステティックサロン経営会社「エアフール」の経営者ら3人を逮捕した。店には施術を受けた客からやけどや炎症などの苦情も寄せられていたという。全国的にみてもエステでの美容をめぐるトラブルは脱毛だけではない。アートメークやまつ毛エクステなどの施術でトラブルに合う女性も多く、女性の永遠のテーマである「美しさ」を求めるか、「安全」を求めるか-。「美」をめぐる追求は揺れている。
■違法なのに人気店
「効果テキメンの手技と最新の機械によるトリートメントで、お帰りの際、一段と輝いていることをお約束します」
明るい色彩で統一されたエアフールのホームページ(HP)には、美を求める女心をくすぐる言葉が踊る。むだ毛や肌のシミ、くすみなどは女性にとっては気になるもの。化粧品などだけでは解消できない悩みを持つ女性であれば、誰もが美容維持の専門テクニックを持つ「エステに行きたい」という願望を一度は持つはず。
そんな女性客の間で、大阪市内に2店舗を展開するエアフールは、脱毛に定評があり、「接客の良さ」と「価格の安さ」がウリの人気店だった。
昨年7月10日、梅田店を脱毛のため女性客(24)が訪れた。この日が3回目の来店だった女性は腕の脱毛の施術を受けたが、左の腕にやけどを負った。
「知人の部下の女性がエステでやけど被害を受けた」。同年12月、府警曽根崎署に男性から寄せられた相談を機に捜査を開始した。府警が逮捕したのは、経営者(34)と店長(29)、従業員(35)のいずれも女3人だった。
女性が受けたのは光脱毛機による施術。光脱毛はエステ店で最近主流になりつつあり、フラッシュ脱毛やIPL(インテンス・パルス・ライト)脱毛などともいわれている。
脱毛する部分にカメラのフラッシュのような強烈な光を瞬間的に照射すると、光線が毛根の底にあり、毛を成長させる組織である「毛乳頭」を破壊し、脱毛される仕組みだ。
だが、経営者は調べに対し、施術でやけどを負わせたことは認めたが、「自分の店が使っている脱毛機は毛乳頭までは破壊しておらず、医師法違反にはあたらない」と容疑を否認しているという。
府警は、中国製の光脱毛機(幅45センチ、高さ90センチ、奥行き50センチ)と、エアフールを開店した平成19年以降に同店に寄せられた客からの苦情をまとめたメモなどを押収。メモには近畿一円の客からやけどや皮膚の炎症に対する苦情が数十件まとめられていた。
■相次ぐやけどトラブル
エステ業界の売り上げは約4千億円規模とされ、店舗数も全国で1万とも1万5千店とも言われている。一方で、施術後のトラブルや苦情も相次いでいる。
国民生活センターによると、平成18~23年に寄せられたエステの相談件数は計3545件。そのうち脱毛に関しては約3割を占める計1067件だった。
脱毛をめぐっては、厚生労働省が13年、医師免許のない人がレーザーなどの光線を使って皮膚内の発毛組織を損傷させた場合は医師法違反、とする通知を都道府県に出している。
エステ店での脱毛では、光線の照射以外に電気脱毛など自社開発の機器を使用して施術するケースもあるが、厚労省は通知で示した方法以外については明確に禁止とはしていない。
全国のエステティックサロンが加盟する日本エステティック振興協議会は、会員に対して厚労省の通知に抵触しないことを徹底した上で、「毛乳頭を破壊せず、毛の再生があるように一時的な除毛・減毛であるよう」と指導している。だが同センターには逆に「弱い照射で効果がない」という苦情も寄せられているという。
協議会関係者は「会員には通知に抵触しないよう指導しているが、会員は全店舗の1割ほどの約1300店のみ。違法行為は主に非加盟の店で行われている」と明かす。
■「エステの脱毛は全て違法」
形成外科医などでつくる日本美容医療協会の事務局長で原口和久医師は方法にかかわらず医師以外が行う脱毛行為自体が違法だと指摘する。原口氏によると、知識がないまま光線を照射した脱毛を行う場合、皮膚組織の表面だけでなく内側からやけどする危険性が高いという。原口氏は「エステが、違法である脱毛をうたった広告を出すことで、世間の勘違いを助長する」と述べる。
「安全性や技術の高さを考えたら病院に行きたいと思うが、料金の面でエステ店を選んだ」と語る大阪市内の主婦(27)は、2カ月に1回のペースで同市内の脱毛専門のエステ店に通う。店ではレーザー機器の施術を受けるが、契約当初にやけどや炎症になっても責任を負わないという誓約書にサインした。それでも料金の安さが魅力だったという。店側からは永久脱毛には2年かかると説明を受けたが、原口氏によると「永久脱毛は毛乳頭を破壊しなければあり得ないのでエステ店での『永久脱毛』は違法」という。
府警の捜査関係者は「危険性を知らなかったり、危険かもしれないと思っても医療機関に比べ安価なエステ店で脱毛する女性は後を絶たない」と話す。
■脱毛以外にも危険が...
府警はこれまで脱毛以外にも、13年の厚労省通知で示された眉に入れ墨をするアートメークや薬品を使ったシミ取りを行ったエステ店を、医師法違反で摘発してきた。
女性の間にはおしゃれ心をくすぐる、まつげエクステやネイルアート、アロママッサージなどさまざまな美容法がある。だが、国民生活センターによると、接着剤でまつげに人工毛を付けるエクステの利用者から「目が腫れて痛みが出た」、アロマオイルを使ったマッサージでは「皮膚がただれた」などの相談がある。また、ネイルアートのひとつ「ジェルネイル」では、「取り外しのためツメを削りすぎて出血した」との苦情も増えているという。センター担当者は「女性の美しくなりたいという願望は当然だが、美容法がきちんと確立されていない場合も多く、危険な落とし穴があることに注意してほしい」と呼びかけている。
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